流氷
北海道のオホーツク海側は流氷の訪れる世界最南端の地で、1月下旬、流氷がオホーツク海の沿岸に姿を見せ始め、3月下旬まで流氷に覆われる。
流氷はオホーツク海の特殊な地形によって生まれる。オホーツク海は外海との連絡の少ない閉じた海であり北部の陸棚は広浅でそこに極東第一の面積を持つアムール川より大量の淡水が流れてくる。そのため表面には低塩分層が形成され解氷ができやすくなる。これが流氷となり、3月の初めころにはオホーツク海の80%を覆う。流氷は豊富な養分を含むので、流氷が去さった後に漁が始まるオホーツクの毛ガニは絶品である(脱皮がはじまるまで)。